藤原潤子訳『まほうの木』

藤原潤子氏(ふじわらじゅんこ/大R44/院R28/院後言語6・2005年修了/現神戸市外国語大学ロシア学科准教授)訳で、ロシアの絵本『まほうの木』が出版されました。

◆書誌情報
アンドレイ・ウサチョフ(作)、イーゴリ・オレイニコフ(絵)、藤原潤子(文)『まほうの木』東洋書店新社、2020年。1800円+税

◆本の紹介
天の川のはてにある「ふしぎわくせいオー」。花が歌をうたい、魚が空を飛び、木には本がなるこの素敵な星には、「まほうの木」があって、どんな願いもかなえてくれる…

こんな風に始まるこのお話を書いたのは、現代ロシアの子どもたちに大人気の作家アンドレイ・ウサチョフ。絵は、「絵本のノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞を受賞したイーゴリ・オレイニコフ。想像力をかきたてる17編の短いお話と美しい絵で、大人も子どもも楽しめます。
さあ、みんなで「ふしぎわくせいオー」の世界をのぞいてみましょう! みなさんなら、まほうの木にどんな願いごとをしてみたいですか? 

◆目次
ふしぎわく星Oとまほうの木
ゆめみるペンギン
ミルクの海
よくばりアザラシ
おしゃれクラゲととじこもり貝といじわるウニ
車ウマ
おやくだちマンモス
歌うお花
こまったドラゴン
むっつり魚
空とぶおしろ
おうち列車
あまいねむり
わく星Oからきたパイロット
落ち葉のチョウチョときょだいトンボ
タイムマシーン
本のなる木

◆著者略歴
[作]アンドレイ・ウサチョフ(1958~)
ロシアの児童文学作家、詩人、劇作家、シナリオライター。その作品は、ロシアで出版されるほとんどすべての幼児・学童向けアンソロジーに収録されていると言っても良いほど、広く読まれている。サムイル・マルシャーク賞(2007年)、コルネイ・チュコフスキー賞(2009年)など、多数の賞を受賞。これまでに10以上の言語に訳されているが、日本語訳は本書が初。

[絵]イーゴリ・オレイニコフ(1953~)
ロシアの画家、イラストレーター、アニメーションの美術監督。100冊近い本の挿絵を手掛け、国際アンデルセン賞画家賞(2018年)、ロシア連邦文化勲章(2018年)など、多数の賞を受賞。日本で出版された作品としては、『ちいさなタグボートのバラード』(ヨシフ・ブロツキー作・沼野恭子訳、東京外国語大学出版会、2019年)ほか。

[文]藤原潤子(1972~)
神戸市外国語大学ロシア学科准教授。ロシアをフィールドとして文化人類学的な研究を行いつつ、翻訳にもたずさわる。主な業績として、『呪われたナターシャ:現代ロシアにおける呪術の民族誌』(人文書院、2010年)、『水・雪・氷のフォークロア:北の人々の伝承世界』(共編著、勉誠出版、2014年)など。

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