「ベートーヴェン、その精神と創作環境」
大D10(ドイツ語 1962年=昭和37卒)の、藤田俊之さんの著書をご紹介します。
藤田さんは伊藤忠商事で駐在歴20年、同社を退職された後、旧・大阪外大の講師も務められた方で、現在はウィーン在住のコンサルタントとして活躍されておられます。
「若いころからベートーヴェンの音楽にとりつかれていた」と自らおっしゃるほどのベートーヴェン愛好家の藤田さんは、定年退職を機にベートーヴェン研究を開始し、今まで日本ではあまり紹介されていないベートーヴェンの実像を発見されました。
この 「ベートーヴェン、その精神と創作環境」 1200円(税込)
では、ベートーヴェンの手紙20数通(原文と邦訳)を中心に、その内容と当時の環境背景を解説し、
ベートーヴェンが生涯啓蒙主義者であったこと、また、ギリシャ文学をはじめ、シェークスピア、ゲーテ、シラー、カントなどの大いなる愛読者であったことなど、こうした彼自身の研鑽と当時の社会環境を考察することによって、ベートーヴェンの音楽の奥深さを知る内容となっています。
あまり一般受けするテーマではないため、自費出版されたとのことですが、
上記リンクのとおり、Amazonや、
東京の丸善本店、三省堂書店神保町本店、八重洲ブックセンター、紀伊国屋新宿本店、同南店、
大阪のジュンク堂各店
で購入できるそうですので、ぜひお手にとってご覧ください。
なお、藤田さんは、現在もベートーヴェン・ボンハウスの資料館長にアドヴァイスを受けながら、ベートーヴェン研究を継続中とのことです。