澤田和彦氏(ロシア語・1975年卒)がポーランドの”Benedictus Polonus Award”(ポーランド人ベネディクト賞)を受賞

 

 埼玉大学名誉教授・澤田和彦氏がポーランド共和国の今年度の “Benedictus Polonus Award” を受賞し、6月28日にワルシャワ大学で開催された授賞式に出席されました。

 13世紀ポーランドのフランシスコ会修道士であり、探検家であり、通訳でもあった人物の名を冠するこの賞は、2015年から毎年行われていて、外国との共同研究を行うポーランド人研究者と、ポーランドとの共同研究を行う外国人研究者に授与され、今年度はポーランドの考古学者とフランスの生物学者と澤田氏が選ばれました。受賞理由は、澤田氏の『ブロニスワフ・ピウスツキ伝』とそのポーランド語訳の出版(2021年)など、長年にわたるブロニスワフ・ピウスツキ研究です。

 

 また澤田氏は昨年ポーランド芸術・科学アカデミーの外国人会員に選出され、本年4月24日に在日ポーランド大使館でミレフスキ大使から推挙状を授与されました。

 

 ブロニスワフ・ピウスツキは、ポーランド共和国の建国の父ユゼフ・ピウスツキの兄で、ロシアのツァーリ暗殺未遂事件でサハリン島へ流刑となり、アイヌ研究で大きな成果を残した民族学者で、日本にも7カ月半滞在しました。