コンスタンチン・ザテューポ作、藤原潤子訳『ぼくのとってもふつうのおうち」

 

藤原潤子氏(大R44/院R28/院後言語6・2005年修了)の訳で、ロシア絵本『ぼくのとってもふつうのおうち:「ふつう」のくらしをうばれた なんみんのはなし』(コンスタンチン・ザテューポ作、かけはし出版、2023年)が出版されました。

 

★2024年度ボローニャ国際絵本原画展ファイナリスト選出作品

 

◆あらすじ

 安全な場所を求めて、長い長い旅をする難民の子どもが、故郷の家を思い出して考えます。魔法でおうちを小さくして、手で持っていけたらいいのに。あるいは、おうちに足が生えて、いっしょに来てくれたらいいのに。そしてどんなに怖いことが起こっても、おうちが守ってくれたらいいのに・・・。

 ウクライナ難民との交流から生まれた絵本。一度にすべてを奪われた難民の子どもたちの物語。彼らが再び「ふつう」の生活を取り戻せるように、せめて避難先では暖かく受け入れてあげたい──そんな気持ちにさせてくれる作品です。

 

◆かけはし出版について

本書を出版したかけはし出版は、藤原氏が立ち上げたひとり出版社です。ロシアという国家のふるまいが世界的に問題になっている今こそ、これまで以上にロシアについて知ることが必要ではないか──このような考えにより、2023年に設立されました。子どもにも大人にもわかりやすい「絵本」というメディアを通して、ロシアの文化や社会をさまざまな角度から紹介することを主な目的としています。HP:https://kakehashi-pub.com/