大IP7 伴野富男さん、大阪大学未来基金に1千万円を寄付

インド・パキスタン語・昭和34年卒の伴野富男さんから、「インド外交などの研究に役立てるため、1,000万円を寄付したい」とお電話をいただいたのは2月13日のこと。
 
2月18日に行われた常任理事会でもその旨が報告・検討され、その検討に基づき、寄付の方法について、咲耶会で基金を設立する方法や大阪大学未来基金に寄付する方法など幾通りかの方法をご提案させていただいたところ、伴野さんより「大阪大学未来基金に寄付したい」旨のご連絡があり、3月1日さっそくご自身で来校された上、高橋理事に1,000万円の目録を手渡されました。

大阪大学高橋理事(右)に、目録を手渡される伴野富男さん

伴野さんは、小学校5年の時にご家族とともに中国・武漢に渡り、終戦後の昭和21年に引きあげてこられました。外大では高槻・上八の両方の学舎に「5年間通ったがまったく勉強しなかった。税金のゴクツブシだった(笑)」(伴野さん談)ことがずっと心にあり、また、社会人となってからも、せっかく外大で勉強したのに、「日印関係になにも貢献できていない」と思い続けておられたそうで、ある程度の財産を築かれた今こそ、これから日本の外交と経済の重要な相手となるインドの研究の一助ともなれば、と寄付を思い立たれたとのことでした。
 

外国語学部長室でお話しされる伴野さん

その慎重さといい、また、最初に咲耶会あてお電話をいただいてから、寄付先を決定されるまでわずか2週間余りという決断の早さといい、もちろん、1,000万円もの寄付をしようという果断さといい、後輩としてまさに見習うべき先輩とお見受けしました。
 
いただいたご寄付は、伴野さんの名前を冠した「冠」基金として、大阪大学における南アジアをテーマとした教育・研究の充実に活用される予定です。
また、伴野さんのお名前は、「高額寄付者」として大阪大学中之島センターの顕彰プレートに掲示されることとなります。

箕面キャンパスにて 伴野さん(右)と高階良行外国語学部長(左)

 
吹田キャンパスにて
大阪大学高橋明理事(前列左)、伴野富男さん(前列右)
大阪大学未来基金鈴木卓馬特任教授(後列左)、浜浦義勳咲耶会事務局長(後列右)
 
※3月26日文言を若干修正しました。