記録映画上映会のお知らせ

【北米同窓会日本支部からのお知らせです。】

阪大日米学生会などと協力(共催)して、有名な記録映画”Paper Lanterns”の上映会を行います。

日時 : 11月13日火曜午後6時開場
会場 : 大阪大学豊中キャンパス・シグマホール
【参加費 : 無料】
【後援 : 大阪大学・米国総領事館】
【日本語・英語、それぞれ字幕付き】

現役の学生さんはもちろんのこと、咲耶会の会員さんも奮ってお越し下さい。

ドキュメンタリー映画“Paper Lanterns”の推薦文

(大阪大学 情報科学研究科 HWヒューマンウェア教務委員長 細田一史特任准教授)

豊中キャンパス・シグマホールでの映画上映会を紹介・推薦します。

戦争とは何か、原爆とは何か、国とは何か、人間とは何かを真剣に考え、今後の意思決定に重要な影響を与える機会になると思われます。

個人的には、下記のように本当に非常に重要と思っています。

この映画は、広島の原爆で犠牲になった12人の米兵捕虜の慰霊に人生をかけて取り組んできた、日本人被爆者の森重昭氏の活動と、米兵遺族などを記録した、アメリカ人監督によるドキュメンタリー映画です。

森氏はオバマ大統領が広島を訪問するという歴史的な瞬間に、大統領を感動的なハグで迎えたことでも有名だと思いますが、当日はこの森氏と、映画プロデューサーである斎藤氏が来学します。

会の詳細は添付をご覧ください。

11月13日(火)18:00-20:00@豊中Σホールです。

映画の詳細はアメリカ大使館ページをご覧ください
https://amview.japan.usembassy.gov/paper-lanterns/

評価も非常に高いです。
https://filmarks.com/movies/72005

さて、個人的には、ことHW生は、このイベントにより、単に「戦争はダメだ」と思うことだけを期待していません。まず、「戦争をしないようにする」は、SDGsなど世界中の人が解決したい問題の中で、最も重要なもののひとつであることは間違いないです。誰もがそう思っているなら、しなければいいだけなのに、むしろ戦争が途絶えたことはありません。つまり理由があります。「戦争はダメだ」という意識は最も重要ですが、それだけでは解決しないということでしょう。

おそらく人間一人一人の視点と、全体の視点があります。まず、全体の視点のうち、最も拘束の強いモノである自然法則として、世の中に競争が必要なことはエントロピーの観点からも変えようがありません。とはいえ、戦争のような直接対決は、競争のうちの一種にすぎず、特にその場の甚大な被害はもちろん、その後にも大きな遺恨を残す最悪の一種です。そして、競争はするが直接対決はしない生物種がたくさん存在することからも、自然法則的には、競争は必要でも戦争はしなくてもよいものだと考えられます。

それでも欠かさず戦争をしてきたということは、もっと「人間社会的な、全体の視点」があるのでしょう。自然法則ではないのなら解決の可能性があり、一人一人の視点と天秤にかけることができる可能性があります。皆様が全体の決断に影響する存在になった時に、きちんと自分と同じ人間一人一人が全体を形成しているということを認識しており、また誰かが言っている意見ではなくて、自分なりに、

現在なぜ戦争が起こっているのかということと、全体の問題を戦争以外で解決するアイデアをしっかりと持って、さらに他に伝播することができれば、「競争はあるが戦争は無い」という世界まではつくれるはずです。

この日は、人間としての視点を感じ、学ぶのに最高の機会だと思います。経験者がご来場されるからです。頭でっかちでは通用しないというのは様々な実戦経験がある皆様にはもうお分かりかと思いますが、やはり戦争、とくに大量破壊兵器である原爆を被害者として実際に経験し、さらにそれにもかかわらず敵国の兵士の気持ちになって、そのために人生を尽くして実際に行動した方のお話を聞くのは何よりも変えがたい機会だと思います。子供のころにも似た機会はあったかもしれませんが、今、きちんと映画の内容、ご本人の言葉を受け取り、さらに自身でそれ以外にも様々な考えを集中してめぐらすことで、全く違ったものになってくると想像します。

以上です。

参加無料で誰でも入れるそうですので、是非周囲の皆様もお誘いください。


日付 : 2018年11月13日(火)
時間 : 18:00-20:00(18:00開場)
場所 : シグマ(Σ)ホール、基礎工学部国際棟、豊中キャンパス
参加費 : 無料

SCHEDULE
18:00 開場
18:15 開会
18:25 映画の紹介 PRODUCER 斎藤信子さんより
18:30 映画上映(字幕付き)
19:30 GREETING 森重昭さんより
19:35 質疑応答
19:55 閉会

以下英文の推薦文です。

This is about a movie screening, as a voluntary event. I think this event will provide you a time to deeply think what is a war, what is an atomic bomb, what is a country, and what is human.

This movie, by an American director, is a documentary film about a story of a Japanese guy, a-bomb survivor Mr. Shigeaki Mori, who had made it his life’s work to identify and memorialize the 12 American prisoners of war who were killed by the Hiroshima bombing. Mori would be famous by a photograph of US president Barack Obama hugging him, on the historic day May 27, 2016. Mr. Mori, and Mr. Saito, a movie producer, will come to this event. See attached for details of this event:

Nov 13 (Tue) 18: 00-20: 00 @ Toyonaka Sigma hall.

Visit American Embassy Page for details of the movie.
https://amview.japan.usembassy.gov/en/paper-lanterns/

It is no doubt that “to avoid a war” is one of the most important things among the problems that people around the world want to solve such as SDGs. However, there has been no time without a war. It means there is a reason why a war occurs. It is very important to believe “we have to avoid a war”, but that alone will not solve it and you must have another idea to avoid a war.

You can contribute to avoid a war if you have your own idea, which make us avoid war, created by thinking deeply about war, before you become someone who can affect a big decision of a country. This event is a very good opportunity for you to deeply think about it, because experienced people come.

Anyone can join for free, thus please let your surroundings know this event.

Best,

Date: November 13, 2018 (Tue)
Time: 18: 00-20: 00 (open at 18:00)
Location: Sigma Hall, Toyonaka Campus
Participation Fee: Free

SCHEDULE
18:00 DOORS OPEN
18:15 WELCOME
18:25 INTRODUCTION BY NOBUKO SAITO CLEARY, PRODUCER
18:30 SCREENING
19:30 GREETING BY SHIGEAKI MORI
19:35 Q&A
19:55 CLOSING REMARKS