よろずや義一 作 「木花開耶姫像」のご紹介

東京外語の卒業生ながら、咲耶会東京支部とのお付き合いの深い
米田利民さん(昭和32年卒業)から、

当会の名の由来である、「木花開耶姫(このはなさくやひめ」の木像を作っている方がおられる、とご紹介をいただきました。

作者は「よろずや義一」こと田中義一さん。
(クリックすると、別ウインドウで「よろずや義一」さんのホームページが開きます)

田中さんは埼玉在住の、いわばマルチアーティスト。仏画や木彫、野草画などさまざまな分野であたたかみにあふれた作品を作っておられ、御年80歳になろうかという現在も、意欲的に制作を続けておられます。

米田さんが感動された、「木花開耶姫像」の制作過程を写した写真と、作者の田中さんご自身のコメントをご紹介します。

2011年8月26日
秋の気配が感じられるようになり、体力も木彫に耐えられそうなので、「木花開耶姫像」の制作を開始しました。
イメージ画を描き粗彫りします。体長75cm位の像です。
完成まで1ヶ月の予定です。

 

2011年8月30日
数日が経過しました。
木彫に気力がついていくようになり、毎日2時間程度作業をしています。
この段階でイメージ画から離れてノミでデッサンするつもりで
作業を進めます。
徐々に姿が現れてくるこの段階が、最も心の躍るときです。

2011年9月2日
気負わず仕事をしていても、それなりに形が現れてくるものです。
木花開耶姫らしくなってきました。
それぞれの神さまは、「お印の花」が定められています。
木花開耶姫のお印はサクラの花です。
この姫にもサクラ花を持たせました。

2011年9月6日
我が家の鎮守様は富士浅間神社です。
その祭神が木花開耶姫です。
古事記に登場する神々の中でも、最も美しく全国各地に
祀られている親しみのある神さまです。
勝手に木花開耶姫像を想像して刻んでいますが、
イメージにはもう一歩です。
このままの状態で暫く観察して仕上げにうつります。

2011年9月16日
完成しました。
天降ってきたニニギノミコトが一目惚れして結ばれたのが
コノハナサクヤヒメです。
古事記に登場する女神さまの中でも、きわだって美しい姫でした。
我が家の鎮守さまの祀神がコノハナサクヤヒメであることから
何度もこの像を制作しましたが、
未だ満足できる作品に仕上がっていません。
これからも挑戦していきます。

 

この像に対して米田さんがコメントを寄せておられるとおり、
「なんとも晴れ晴れしい女神様」です。

ご紹介いただいた米田さん、ありがとうございました。