「神の美術 – イスパニア・ロマネスクの世界」

イスパニア語学科 昭和31(1956)年卒・(大S4)勝峰 昭さんの著書をご紹介します。

「神の美術 – イスパニア・ロマネスクの世界」
(光陽出版社/A5判上製/410ページ/定価4,200円(税込み))

永年、イスパニア・ロマネスク美術を研究してこられた勝峰さんが、前著「イスパニア・ロマネスク美術」 (←クリックしてください)に続いて出版された、中世(11~12世紀)イスパニアのキリスト教美術への入門書第2弾です。

美術品をカテゴリー(建築・彫刻・絵画など)別に、「何が、どういった形で、どこにあるか」を紹介した前著は、イスパニアのロマネスク美術に関心のある読者に好評をもって迎えられ、日本図書館協会選定図書にも選ばれました。

本書では、「仮象の世界」「象徴と寓意」「対置の世界」など、美術品をその表現から12テーマに分類して紹介し、より深くこの時代のキリスト教美術への理解を助ける内容となっています。

著者の勝峰さんは、本書の「はじめに」で、

「キリスト教美術の一時代(11~12世紀)を画したこのロマネスク美術が今世界的に見直さているのは、この世の本当の価値とは何かを知らせてくれるからなのです。
“神の美術 ”として、他の美術様式にはみられない深遠な世界が展開します。当然のことですが、宗教美術は絶対性と精神性をその中心に据えていますから、形而上学的な霊的観念が常に作品を覆っています。」

と書いておられます。

ぜひお手にとっていただき、中世イスパニアの人々の信仰に思いを馳せていただければと思います。

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著者:勝峰 昭さん
イスパニア語学科 昭和31年卒(大S4)
伊藤忠商事(株)取締役、欧州駐在役員、栗田工業(株)代表取締役副社長を経て、現在伊藤忠商事(株)理事。