ご挨拶

 外国語学部長 大内 一 (大S28 / 院S13)

 

 2017年10月1日付けで外国語学部長を拝命いたしました大内一です。咲耶会の皆様には、外国語学部に対する温かいご支援を平素より賜り、心から感謝申し上げます。私はイスパニア語大28期卒ですが、ここ数ヶ月の執務ならびに咲耶会の皆様との交流を通して、外国語学部長の職責の重さを痛感しているところです。

  大阪外国語大学が大阪大学と統合してはや10年が過ぎようとしています。単科大学として独立した存在から総合大学の一部局として新たな道を歩み出した外国語学部ですが、教員組織や非常勤予算などの難問を未だに抱えており、順風満帆にこれまで過ごしてきたとは必ずしも言えないのが実情でございます。また、外国語学部の「学び」に関する学内の理解も十分とは言えず、残念なことに、学内の多くが市井の語学学校との違いを理解していないと思われることが多々あります。

  外国語学部が、世界の言語を学び、その言語を基底とする社会や文化を学ぶ、言わば言語研究と地域研究をミックスした「語圏研究あるいは語圏学」を学ぶ場であることは言うまでもありません。この「学び」は、世界中に多様な文化が存在することを知り、それぞれの文化を相対化しつつ、相互に理解し合うことの肝要さを知るためのものです。大阪大学は以前から理系の大学と言われ、研究言語として英語を重視することが多いわけですが、外国語学部の存在が、学内に英語だけではなく多言語による国際化、それも草の根的な国際化も重要であるという認識が広がるのに大いに役立つことになればと思っています。

  ところで、現在の箕面キャンパスは2021年4月に、箕面市内の新船場地区に移転します。新キャンパスは、北大阪急行(地下鉄御堂筋線連絡)千里中央駅から北に延伸した一駅目の箕面船場駅(仮称)から徒歩5分に位置する交通の便に恵まれたものとなります。新箕面キャンパスは、面積こそ狭くなりますが、吹田キャンパスと豊中キャンパスを結ぶ中間点に位置することもあり、「地域に生き世界に伸びる」大阪大学にとって、その中核を担うグローバルキャンパスとなることを目指したいと思います。

  また2021年は、大阪大学創立90周年、大阪外国語大学創立100周年の節目に当たります。大学を挙げて記念事業の準備に取りかかったところです。外国語学部では、移転に際し、現在の箕面キャンパスにある大阪外国語大学記念会館に代わるものとして、新キャンパスの教育研究棟の一階に大阪外国語大学記念ホール(仮称)を設けるとともに、『大阪外国語大学100年史(写真で見る外国語学部100年の歩み)』(仮称)の出版と記念式典(シンポジウムや語劇)の挙行を計画しております。咲耶会の皆様にはあらためまして、寄付金や学生時代の写真等のご提供をお願いすることになろうかと思いますので、その節にはどうかご協力を宜しくお願い申し上げます。

 以上、簡単ですが、学部長就任のご挨拶とさせて頂きます。今後とも皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。