マニラ支部 今年2回目の三大学合同同窓会
10月20日、阪大待兼会、東京外語、咲耶会が集まり,今年2回目の
三大学合同同窓会を開きました。今回の参加者は会員14名、留学生
5名の計19名で、いつもより若干少人数ながら爆笑の絶えない賑やかな
集まりとなりました。
恒例の一言スピーチのお題は、「自分はすっかりフィリピン化したなあ
と思う瞬間、やっぱり自分は日本人だなあと思う瞬間」でした。在比
20年・30年以上のメンバーも、フィリピンに来てまだ2・3年のメンバーも、
留学したての現役学生さん達も、知らず知らずのうちにフィリピンに
染まってしまったところ、何年いても自分の中で変わらぬ日本人らしい
思考・行動を披露しました。
フィリピン化した点としては「日本に帰っても信号が赤なのについ渡って
しまう」、「時間のルーズさに慣れ、洗濯機の修理を頼んだ時も来る
のは朝8時から夕方5時の間だろうと思えるようになった」、「スプーンと
フォークでご飯が食べられるようになった」、「色が黒くなった」、
「仕事で待たされても平気になった」、「本社に報告する時、なんで
こんな細かいことを聞くのかと思うようになった」、「傘も日焼け止めも
使わなくなり化粧も薄くなった(学生)」、」等々。
逆に日本人らしさを失っていない点としては、「サウナで入るお風呂が一番」、
「やっぱりお味噌汁・日本食が欲しくなる」、「アイランドホッピングの
船の上でも日傘をさしてしまう」、「(比政府組織で仕事をして)仕事が
早過ぎると叱られた」、「日本人で固まってしまう(学生)」等々。
「自分がフィリピン化したと思うのは少額ながら比政府から年金をもらう時。
やっぱり日本人だと思うのは日本政府から年金をもらう時」という、長年
フィリピンで勤め上げた方ならではの一言もありました。
フィリピン独特の言語表現、表情が身に付いてしまったことへの言及も
多々ありました。「驚いた時、”アッ!” ではなくフィリピン流に ”Ay!”
(アイ!)が口を突いて出て来る」という方。タガログ語では丁寧・尊敬
表現として ”po” を付けるのですが、英語を話す時も敬意を表したい時は
”po” を使うことが多いため、「イギリスに行った時もつい ”po” を
付けてしまった」という方。
また、フィリピン人は ”Hi!”、“Good!” 等々眉を巧みに上げて表情豊かに
話す特徴があるのですが、「自分も眉毛を上手に使えるようになった」
というメンバーもいました。その他、フィリピンでは相手への敬意を表し
”Ma’am(Madam)”、”Sir” と呼びかける習慣があるため、職場のスタッフ、
店員などから ”Ma’am”、“Sir” を連発され皆最初は戸惑います。しかしながら
いつの間にか「”Ma’am” と呼ばれるのに慣れた(学生)」、「自分でも
”Ma’am”、”Sir” を使えるようになった」とのこと。
心から愉快そうに語る皆様の姿に、私達に共通するフィリピン化した部分とは
「その瞬間を楽しむ底抜けの明るさ」ではないかと思ったのでした。