「高階美行先生のご退官を祝う会」報告

「高階美行先生のご退官を祝う会」報告

 平成26年3月9日 (日) 午後1時より、大阪市北区梅田ブリーゼプラザ8階の1室を会場に、「高階美行先生のご退官を祝う会」が開催されました。高階美行先生は大阪外国語大学時代から現在まで、長くアラビア語教育に従事するとともに、大阪外国語大学時代には学長補佐を、大阪大学との統合後は外国語学部長をお務めになりました。
 当日、先生の薫陶を受けた卒業生や在学生、先生のご友人など90名を超える参加者の中に、昨年のご病気からご回復なさった元大阪外国語大学学長、池田修先生の元気なお姿までお迎えできたことは、主催者・出席者一同にとって望外の喜びでした。

 高階先生への祝辞・メッセージ、記念撮影、高階先生ご本人からのお言葉など、盛りだくさんな内容で盛会のうちに会を閉じることができたこと、発起人一同、参加者の皆様に心よりお礼申し上げます。なお、高階先生には来年度、ご定年後も引き続き非常勤講師として箕面キャンパスにご出講いただく旨、申し添えて報告とさせていただきます。ありがとうございました。

(文責:藤井章吾 言語文化研究科)

高階美行先生「最終講義」報告

 平成26年2月18日 (火) 午後4時より、箕面キャンパスA101教室で、高階美行先生 (言語文化研究科 アジア・アフリカ講座) の最終講義が行われました。高階先生は大阪外国語大学時代から現在まで、長くアラビア語教育に従事するとともに、大阪外国語大学時代には3年間にわたって学長補佐を、大阪大学との統合後は平成23年から平成25年にかけての2年間、外国語学部長をお務めになりました。

 最終講義のテーマは『アラビア語世界の広がり─教育研究の可能性を求めて』。以下に、配付資料の講義レジュメから、当日のお話のポイントを箇条書きします。

I. 日本とアラブ世界──アラビア語を学び始めた頃から
II. 外国語学部教員としての義務
III. アラビア語世界への関心の広がり──(現代) アラム語を別にして
IV. 宿題は多く (アラム語関係を除く)
V. 最後に

 A101教室をあらかた埋め尽くした在学生・卒業生の皆さんは、ある部分ではかつて自分が受けた授業のワン・シーンを思い出しながら、ある部分ではちょうど秘密が解き明かされるように、あのときの先生のお言葉はそういう意味だったのかと納得しながら、最終講義に耳を傾けたのではなないでしょうか。

 近藤久美子先生 (言語文化研究科 アジア・アフリカ講座) の司会進行で始まった最終講義は開始からたっぷり2時間、5限目終了ベルを聞いて出席者一同、我に返りました。まだ「春遠き」2月如月 (きさらぎ) は、寒くてもう1枚着る「着更着」が語源だとか。去る2月18日の最終講義の熱気は箕面キャンパスA101教室に集まった聴衆に、重ね着した上着の1枚を脱がせたに違いありません。

(文責:藤井章吾 言語文化研究科アジア・アフリカ講座)