イスパニア語同窓会報告「池村玲子さんとの再会」
大S22 (イスパニア語・昭和49年卒)の轟潤子さんより、
11月22日に行われた同窓会のご報告が届きましたので、以下にお知らせします。
今年は、国内外ともに激動の一年でしたが、大阪外大 イスパニア語(昭和49年卒)を卒業した私にとって、
40年ぶりの再会という記念すべき同窓会が実現出来た年でもありました。
この同窓会は、平成23年11月12日に開催されましたが、その中心人物である池村玲子さんに関して投稿致します。
私が入学したイスパニア語22回生(昭和44年)は、60名の定員の中、女子大生が6名のみでした。
その中に、ミニスカートのとっても似合うスタイルの良い池村玲子さんがいました。語学に興味をなくした彼女は、
外大を中退し、スペインに渡りました。その後は、クリスマスカードの交換はしばらく続きましたが、
主人の海外駐在に伴い、お互いに音信不通になりました。
しかし、風の便りで、彼女がドイツの美術大学の教授になっているのを聴いておりました。
今年、久々に大学時代の親友と会う機会に恵まれ、彼女と老後池村さんを訪ねる旅をしようと約束しました。
親友が早速ネットで池村玲子の名前を入れて検索しましたところ、偶然にも彼女の回顧展を見つけてくれました!
8月に東京国立近代美術館で開催される回顧展のシンポジュウムに、池村女史が来日するのを知り、同級生女子3名で逢いに出かけました。
彼女は、40年ぶりの再会に驚き、喜んでくれました。
他の同級生とも逢いたいという彼女の希望を叶えるために、同窓会をすることになりました。
ここに、彼女の略歴と、回顧展の紹介をしておきます。
略歴
三重県津市生まれ。
大阪外国語大学イスパニア語在学中の1972年スペインに渡り、現地でスペイン語を学びますが、
翌年セビリア美術大学を学び始めるようになります。スペインで美術を学んだ後、1979年にスイスに移住し、作家として本格的な活動を始めます。
1983年にドイツのニュルンベルグにアーティスト・イン・レジデンスで1年滞在し、ケルンに移住。
現在は、ケルンとベルリンにアトリエを構え、絵画、彫刻、ドローイング、写真など多岐に渡る作品を製作し発表しています。
1991年からはベルリン芸術大学(UdK)の教授も勤めています。
イケムラレイコ回顧展 “うつりゆくもの”
(絵画、ドローイング、彫刻 約145点による日本で初の回顧展)
8月23日~10月23日 午前10時~午後5時 於:東京国立近代美術館
11月8日~1月22日 午前10時~午後5時 於:三重県立美術館
現在は、三重県立美術館で開催中です。興味のある方は、お出かけ下さい。(クリックすると、三重県立美術館のページが開きます)
同窓会は、20名ぐらいの方(先輩も含め)に連絡しましたが、皆様なかなかご都合が
付かず、結局、彼女を含め8名(前列:轟、池村、瀬山夫人、丸島、後列:杉浦、瀬山先輩、竹田、轟)のみとなりました。
40年ぶりの再会を果たし、激動のヨーロッパの時代(スペインのフランコ体制、ベルリンの壁の崩壊)の体験談を伺い、いい機会を持つことが出来ました。
彼女の益々のご活躍をお祈りしております。
轟 潤子